施設見学中に「リハビリ設備あり」の施設に惹かれた話
義母の施設を探していたとき、見学した施設の中に、追加料金を支払えば身体トレーニングに対応してもらえるところがありました。 設備も整っていて、見学のときの印象もかなりよかったです。
普通の生活支援だけではなく、体を動かすための機会があるというのは、家族としてはやはり魅力的でした。 義母は年齢とともに身体機能が落ちてきていましたし、施設に入ったあとも、できるだけ今の状態を保ってほしいという気持ちがありました。
見学のときは、そういう設備があるだけで安心材料になるんですよね。 「ここなら日々の生活だけでなく、体のことも見てもらえそう」と感じました。実際、そういう説明を聞くと、かなり前向きな気持ちになったのを覚えています。
でも立地が遠く、泣く泣く見送った
ただ、その施設にはひとつ大きな難点がありました。 立地が遠かったんです。
私たちは、義母の施設探しで立地をかなり重視していました。 夫婦ともに毎日余裕があるわけではありませんし、私はフルタイム勤務です。何かあったときにすぐ動けるか、面会や手続きに無理なく通えるかは、やはり大事でした。
どれだけ設備がよくても、あまりに遠いと、その後の家族の関わり方に無理が出ます。 見学したその場では魅力を感じても、現実に続けられるかを考えると、難しいと思わざるを得ませんでした。
正直、そのときは少し残念でした。 「リハビリ設備があるのに、立地のせいであきらめるのか」という気持ちはありました。でも施設選びは、一つの条件だけで決められるものではありません。泣く泣く見送ることにしました。
入居後に施設スタッフに相談して、訪問マッサージを知った
今の施設に入居してからしばらく経って、やはり気になっていたのは義母の身体のことでした。 日常生活は落ち着いていても、手が上がりにくそうだったり、立ち上がりがしんどそうだったりする場面がありました。
そこで施設のスタッフさんに相談したところ、「訪問マッサージという方法もありますよ」と教えていただきました。 私はそのとき、恥ずかしながら、施設に来てもらう形の訪問マッサージというものをあまりよく知りませんでした。
施設に入っていると、施設の中だけで完結するものだと思い込んでいたんです。 でも実際には、入居後に外部のサービスを組み合わせていくこともできるのだと、そのとき初めて知りました。
「施設に入ったら、あとは施設に任せるだけ」と思っていたのですが、実はそうではありませんでした。入居後も、家族が相談しながら支え方を整えていける余地があることを、このときに知りました。
訪問マッサージとは何か
私が知った範囲でいうと、訪問マッサージというのは、施術をする方が施設まで来てくださって、本人の状態に合わせて体をほぐしたり、動かしたりするサポートをしてくれるものです。 今回はあくまで自費で利用したケースですが、施設の中でそういう時間を作れるのは、家族としてはとてもありがたかったです。
「マッサージ」と聞くと、ただ気持ちよくしてもらうものをイメージする方もいるかもしれません。 でも私の感覚では、義母の場合は、体をほぐしてもらいながら、動かしにくくなっている部分に働きかけてもらうような意味合いが大きかったです。
見学の段階では、施設そのものにリハビリ設備があるかどうかばかり気にしていました。 でも、入居後にこういう別の形の支え方があると知って、考え方が少し変わりました。
実際に利用してみた感想と、義母の身体の変化
訪問マッサージを利用し続けてみて、義母の体には少しずつ変化が見られました。 手が上がりにくい感じや、立ち上がりにくさについて、以前より動きやすそうに見える場面が増えてきたんです。
もちろん、何でも大きく変わるという話ではありません。 年齢や体の状態を考えれば、劇的にどうこうというより、少しでも今の状態を保てること、少しでも動きやすさが出ることが大事だと私は感じていました。
そういう意味では、義母には合っていたのだと思います。 「最近ちょっと手が上がりやすそうだな」とか、「立つときのしんどさが少し違うかな」と感じることがありました。私たち家族としては、そういう小さな変化がとてもありがたかったです。
何より、施設にお願いできる日常の介助に加えて、こうした形で身体のケアを続けられることが安心感につながりました。
費用について
費用については、今回は自費で利用しています。 わが家の場合、義母には身体障害者手帳があるため、月の上限が3,000円になっています。
一方で、手帳がない場合は、1回500円とのことでした。 このあたりは条件によって違うこともあるかもしれませんが、私たちにとっては、続けやすい範囲の費用だったのが大きかったです。
- 身体障害者手帳あり:月上限3,000円
- 身体障害者手帳なし:1回500円
- いずれも自費利用のケース(条件により異なる場合あり)
施設の見学中は、どうしても入居費用や月額費用に目が向きます。 でも実際には、入居後に必要になるこうした費用もあります。身体障害者手帳の有無によって負担額が変わることもあるため、事前に確認しておくと安心かもしれません。
私自身は、最初は「追加の支払いが増えるのかな」と少し身構えていました。 でも、無理なく続けられる金額で、義母の身体の維持に役立っていると感じられたので、利用してよかったと思っています。
施設選びの段階で諦めたことが、入居後に別の形で解決できた
今振り返ると、施設見学の段階で私は、「その施設の中に何があるか」ばかり見ていた気がします。 もちろん、それは大事です。けれど、実際には入居してから外部のサービスを組み合わせることで補えることもあるんですね。
見学のときに惹かれたリハビリ設備のある施設は、立地の問題であきらめました。 そのときは少し残念でしたが、今の施設で訪問マッサージを教えてもらい、義母に合う形で続けられていることを思うと、「あのとき諦めたことが、別の形で解決できたんだな」と感じています。
施設選びは、本当に全部を満たすところを探すのが難しいです。 立地も気になる、費用も気になる、設備も見たい。どこかで折り合いをつけなければならないことも多いです。
でも、入居時点で完璧でなくても、その後に相談しながら整えていけることもあります。 そのことを、私は義母のことで実感しました。
結果的に、今の施設でよかった。 そう穏やかに思えるのは、入居後にこういう支え方が見つかったからだと思います。 施設選びの段階で迷っている方にも、「入ってから相談して見えてくることもある」とお伝えしたいです。