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義母が今の施設に入ってからも、ときどき自宅に帰ることがあります。 そうした時間は長くはありませんが、本人にとっても家族にとっても、やはり特別な時間です。 住み慣れた家に戻ることには、それだけで気持ちが落ち着く部分があるように思います。

ただ、実際に自宅へ戻るとなると、細かな問題がいろいろ出てきます。 その一つが、車椅子の扱いでした。

外から来た車椅子を、そのまま室内に入れることへの抵抗

施設からは車椅子で自宅まで来るのですが、そのまま外を走ってきた車椅子を室内に持ち込むことには、 どうしても違和感がありました。床が汚れることも気になりますし、外で使ってきたものをそのまま 部屋の中で使うことに、感覚的な抵抗もありました。もちろん拭けばよいという話ではあるのですが、 毎回そうした対応をするのも簡単ではありません。

最初はレンタルを考えた

そこで最初に考えたのは、自宅用の車椅子を介護用品としてリースすることでした。 必要な時だけ借りることができれば合理的にも思えましたし、介護用品はまずレンタルを考えるのが 自然なのだろうとも思いました。

ただ、よく考えてみると、実際の運用はそれほど単純ではありませんでした。 使うたびに借りたり返したりするのは手間がかかりますし、タイミングの調整も必要になります。 介護では、ただでさえその都度やることが多いので、そうした事務的な段取りが増えるのは 意外と負担になります。制度として利用できることと、実際に無理なく回せることとは、 必ずしも同じではないのだと感じました。

📝 みどりのひとこと

「レンタルの方がお得」というのは制度上はそうでも、手配の手間や返却のタイミングを考えると、必ずしも楽ではありません。介護の現場では、費用だけでなく「手間がどれだけかかるか」も大事な判断基準です。

購入を決めた理由——動線と小回り

それならいっそ、自宅専用の車椅子を持ってしまった方がよいのではないか。 そう考えるようになりました。

もちろん、買うとなると費用のことも考えなければなりません。 本当に購入した方がよいのか、レンタルとの費用対効果はどうなのか、何度か考えました。 AmazonやRakutenなども見ながら、どの程度の価格帯のものがあるのか、 どんなタイプが自宅向きなのかを調べました。

その中でだんだん見えてきたのは、自宅の中で使うなら、ただ車椅子であれば何でもよいわけではない、 ということでした。特に気になったのは、トイレまでの動線です。家の中は施設のように広くはありませんし、 曲がり角や出入り口、細かな取り回しがあります。そう考えると、大きくて重たいものよりも、 できるだけ小回りのきくタイプの方が現実的だと思いました。

💡 自宅用車椅子を選ぶポイント
  • 小回りがきくか——廊下・トイレの出入り口を通れるか
  • 軽量か——家族が持ち運びやすいか
  • 折りたたみできるか——使わない時の収納場所
  • 座り心地——短時間でも本人が楽に座れるか

介護用品は、カタログ上の性能だけで選べるものではありません。 実際にどこを通るのか、どこで向きを変えるのか、どこに置いておくのか。 そうした日常の動線に合うかどうかが、とても大きい。 自宅用の車椅子についても、まさにそうでした。

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実際に購入したもの

最終的には、思い切って購入することにしました。 その方が、自宅に帰るたびに余計な段取りを増やさずに済みますし、 家の中で使う前提で準備しておける安心感もあります。 必要な時にすぐ使えるというのは、それだけで大きな意味がありました。

外から来た車椅子をそのまま室内に持ち込むことに抵抗があったため、 自宅用として別に一台用意することにしました。 トイレまでの動線も考え、小回りのきくタイプを選びました。

🛒 実際に購入した商品
室内用 軽量車椅子(小回りタイプ)

介護は、小さな判断の積み重ね

振り返ると、こういう判断は介護の中でも意外と大事だったように思います。 介護というと、施設に入るかどうか、どのサービスを使うかといった大きな話が注目されがちですが、 実際には、自宅に戻った時にどう過ごすか、そのために何を整えておくかという細かなことの積み重ねが、 本人の過ごしやすさや家族の負担に大きく関わってきます。

自宅で過ごす時間は、たとえ短くても大切です。 その時間を少しでも気持ちよく、無理なく過ごせるようにするために、室内用の車椅子を用意する。 そうしたこともまた、介護の一つなのだと思います。

大げさなことではないかもしれません。 けれども、外から来た車椅子をそのまま家に入れることへの違和感や、 毎回レンタルを手配する煩雑さを考えたとき、自宅専用の一台を持つという判断は、 私にとってはかなり現実的な選択でした。

📝 みどりの実感

介護では、「借りた方が得か、買った方が得か」という単純な話だけでは決められないことがあります。 費用だけでなく、手間、気持ちの負担、使いやすさ、生活動線との相性。 そういったものを合わせて考えていくと、結局は「自分たちの生活に合うかどうか」が いちばん大きいのだと思います。

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